第28期帝陸戦プレーオフ・決勝戦結果報告
8月10日(土)に第28期帝陸戦プレーオフが行われました。
帝陸戦のリーグ戦全5節の結果、上位8人がプレーオフに進出し、準決勝・決勝を戦いました。
今回プレーオフに進出したのは以下の8人です。
左手前から
・2位通過 宮成 さくプロ +154.0p
・4位通過 西田 大志さん +135.1p
・1位通過 藤本 鉄也プロ +217.3p
左奥から
・3位通過 宮川 悟プロ +130.3p
・6位通過 松井 直大プロ +97.9p
・5位通過 日水 亮輔プロ +102.8p
・7位通過 押川 憲一さん +81.8p
・8位通過 吉田 充宏 さん +80.8p
プレーオフのシステムは以下の通りです。
・準決勝
帝陸戦のリーグ戦ポイントを持ち越しての半荘3回戦。
組み合わせは毎回変動(順位順の井桁組み)
A卓1位4位5位8位
B卓2位3位6位7位
3回戦終了時のポイント上位4人が決勝戦へ進出
・決勝戦
準決勝までのポイント持ち越し無しで半荘4回戦
今期から通過順位によるポイント付与が無くなりました。
・準決勝1回戦A卓(藤本プロ、宮川プロ、日水プロ、吉田さん)
東4局に親の藤本プロがダマテンのタンピン三色ドラ1の12000をアガった直後、吉田さんが2000・4000をツモってトップ目に立つなど、抜きつ抜かれつの展開になるが、最後は藤本プロに軍配が上がり、さらに加点する結果に。
・準決勝1回戦B卓(宮成プロ、西田さん、松井プロ、押川さん)
序盤押川さんが2000・4000のアガりを決めて好調な滑り出し。西田さんは親番で会心のタンピン一盃口ドラ2、12000をアガり浮きに。
宮成プロも親番をひたすら連荘し、浮きに回り、松井プロの一人沈みという結果に。
・準決勝2回戦A卓(藤本プロ、宮川プロ、押川さん、松井プロ)
1回戦で一人沈みになってしまった松井プロが親番での3900オールなどで一人浮き状態になるものの、藤本プロが松井プロからダマテンで7700をアガり2人浮きに。
南4局に宮川プロが積極的に仕掛け、ダブ南、混老頭、対々和の12000を藤本プロから直撃して浮きに回る。
・準決勝2回戦B卓(宮成プロ、西田さん、日水プロ、吉田さん)
東4局終了時点で、1着と4着の点差が2600という平たい展開の中、南場に入って抜け出した日水プロが、南4局に、西田さんから2000点直撃で一人浮きに。
・準決勝3回戦A卓(藤本プロ、西田さん、日水プロ、吉田さん)
決勝進出ボーダーの西田さんと、次点の日水プロの熾烈なトップ争いに。
開局ダブルリーチからアガりを重ねる西田さん。日水プロもダマテンを駆使してアガりを重ねてトップに立つも、西田さんも微差の2着となり、トータルでは逆転できず。
・準決勝3回戦B卓(宮成プロ、宮川プロ、押川さん、松井プロ)
開局2000・4000をアガり、何としてでも決勝進出したい押川さんだったが、親の宮成プロに中、ドラ3の12000を放銃し沈みに。
トータル3位の宮川プロが丁寧に局を進め、連荘を重ねたい松井プロの親を流して浮きで終局。
準決勝3回戦終了時のポイントは以下の通りとなりました。
決勝に進出したのは
・藤本鉄也プロ
・宮成さくプロ
・宮川悟プロ
・西田大志さん
となりました。
・決勝1回戦
開局親番で5800をアガる宮成プロが東4局にもリーチ、タンヤオ、平和、ツモ、一盃口の2000・4000をアガり、好調な出だし。
南場に入り藤本プロが宮成プロからタンヤオ、七対子、ドラ2の8000を直撃し、逆転。
ツモられて失点の宮川プロ、西田さんも浮きを目指して積極的に攻めるも、お互いに放銃しあう展開になり、浮きの2人から点棒をとることができず、そのまま2人浮きの状態で終了しました。
↑藤本プロが逆転のタンヤオ、七対子、ドラ2直撃
藤本プロ +14.8p
宮成プロ +7.1p
宮川プロ ▲9.1p
西田さん ▲13.8p
・決勝2回戦
1回戦トップの藤本プロが引き続き開局にリーチ、ツモ、白、ドラ1の2000・3900をアガりこのまま独走体制に向かうかと思われたが、東2局から西田さんが1000・2000、2600、親番で2900と連続でアガり、逆転。
宮成プロも南1局の親番で2600オールをアガると、1本場でもタンヤオ、ドラ3の3900オールと大きなアガりを重ねてトップに。
西田さんは宮成プロの連荘を止めたい状況でドラの發と5mのシャンポン待ちテンパイを、落ち着いてダマテンで変化を待ち、間4m待ちの三色、ドラ2に仕上げて藤本プロから直撃で宮成プロの連荘を阻止。
しかし、逆転までは至らず、宮成プロがトップで2回戦が終了。
↑ダマテンで手替わりを待って直撃した西田さんの三色、ドラ2
宮成プロ +19.8p
西田さん +13.1p
藤本プロ ▲9.9p
宮川プロ ▲23.0p
ここまでの合計は
1位 宮成プロ +26.9p
2位 藤本プロ +4.9p
3位 西田さん ▲0.7p
4位 宮川プロ ▲32.1p
となりました。
・決勝3回戦
東3局まで1000、300・500のアガりしか出ない小場の展開かと思われたが、東4局に宮成プロが5巡目に混一色、中、北、ドラ1の發単騎でテンパイし、9巡目に369pの三面単騎待ちに変化。直後に藤本プロから9pが出て、トータル2着目の藤本プロを突き放す会心の12000をアガる。
その後も宮成プロが300・500、1300と連続アガりで局を進め、南4局でも一人浮きになる400・700のアガりを決め、宮成プロがリードを大きく広げる結果となりました。
↑宮成プロの会心の混一色、中、北、ドラ1の12000のアガり
宮成プロ +27.8p
西田さん ▲1.1p
宮川プロ ▲4.8p
藤本プロ ▲21.9p
ここまでの合計は
1位 宮成プロ +54.7p
2位 西田さん ▲1.8p
3位 藤本プロ ▲17.0p
4位 宮川プロ ▲36.9p
となりました。
・決勝最終戦
トータルトップ目の宮成プロが2着目の西田さんと56.5pの差をつけて大幅リードの状態で始まった最終戦。
東1局は宮成プロが1600をアガり、局を進めるが、逆転優勝を狙う西田さんが大物手で攻め込み、8000、2000・4000と連続アガり。南場に入って親番でも2000オールをアガり連荘。
しかし、南1局2本場。
親番の西田さんがタンヤオの4s待ちで先制リーチをかけるが、当たり牌を宮成プロが吸収しテンパイ。
長考の末、無筋で生牌の3pを切り、2s、6pのシャンポン待ちでダマテンに構えると、ハイテイ牌でツモ。
宮成プロが優勝へ大きな一歩となる会心の1000・2000をアガる。
その後は他者が大物手を作らざるを得ない中、宮成プロが700・1300、300・500と連続アガりで局を進め、南4局の親は流局し、宮成プロが桜蕾戦2冠に続き、帝陸戦も制覇しました。
↑西田さんの連荘を阻止する宮成プロの会心のハイテイツモ
西田さん +25.5p
宮成プロ +10.9p
宮川プロ ▲13.5p
藤本プロ ▲22.9p
トータルのポイントは
1位 宮成プロ +65.6p
2位 西田さん +23.7p
3位 藤本プロ ▲39.9p
4位 宮川プロ ▲50.4p
となりました。
第28期帝陸戦を制したのは
宮成 さくプロ!
・宮成さくプロの優勝コメント
「帝陸戦の決勝常連メンバーの中、優勝できて、自分の自信にもつながりました!
まだまだ拙い部分もありますが、これからも北陸の皆様と成長していきたいと思います。」
優勝された宮成プロ!おめでとうございます。
次回第29期帝陸戦は石川県での開催です。
対局の様子や結果などはこちらから発信してまいります。
筆者:如月靖之
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