第27期帝陸戦プレーオフ・決勝戦結果報告

1月27日に第27期帝陸戦プレーオフ、決勝戦が行われました。

出場選手は以下の8名となります。


1位通過 宮川 悟さん 205.7p

2位通過 中谷 徹也さん 124.3p

3位通過 吉田 健彦さん 121.9p

4位通過 荒谷 誠プロ 121.0p

5位通過 藤本 鉄也プロ 119.4p

6位通過 浦田 豊人プロ 114.0p

7位通過 堂垂 正裕プロ 110.8p

8位通過 岡田 拓也プロ 109.3p


システムは以下の通りです。

・「プレーオフ」※準決勝

リーグ戦ポイント持ち越しで半荘3回(70分+1局)

組み合わせは毎回変動(順位順による井桁)

A卓1位4位5位8位

B卓2位3位6位7位

A卓B卓ともに毎回スタート時間を同時とします。

ポイントは確認可能、但し2回戦終了時ポイントまで。


・決勝戦

ポイント持ち越し無しで半荘4回戦

規定のポイント付与(1位通過40p、2位通過20p、3位通過10p)

時間制限なし


まずはプレーオフの様子からご覧ください↓↓

中谷さん(写真左)と吉田さん(写真右)

荒谷プロ(写真左)と宮川さん(写真右)

堂垂プロ(写真左)と浦田プロ(写真右)

藤本プロ(写真左)と岡田プロ(写真右)


・プレーオフ1回戦A卓(藤本プロ・宮川さん・荒谷さん・岡田プロ)

東2局で宮川さんが5本場まで連荘しリードを得ることに成功。

荒谷プロが親番で倍満の聴牌が入るも不発で宮川さんが大きなトップを飾った。


・プレーオフ1回戦B卓(浦田プロ、堂垂プロ、吉田さん、中谷さん)

東2局で親の堂垂プロに12000の聴牌が入るも終盤で切った南にロンの声。

なんと中谷さんが国士無双をあがり、決勝戦進出のチャンスを手繰り寄せた。

次局は親の吉田さんが8巡目に強烈なヤミテンで浦田プロから12000のあがり。

さらに南場の親番では4000オールをツモって追い上げを見せる。

高打点が飛び交う卓を制したのは中谷さん。

オーラスの親番では時間いっぱいまで連荘し大きな加点に成功。


・プレーオフ2回戦A卓(堂垂プロ、岡田プロ、荒谷プロ、宮川さん)

東場はかわし手が続く小場で回り、南入りしてからは満貫クラスの手が飛び交ったが1回戦大トップの宮川さんが局を進めて2回戦をまとめた。


・プレーオフ2回戦B卓(藤本プロ、吉田さん、中谷さん、浦田プロ)

藤本プロが東1局で連荘するも吉田さんが上手く捌く。

浦田プロが1300.2600をツモって迎えた親番で1000オール、1300オール、2600オールとアガリ続け4本場には藤本プロから7700のロンあがり。東場で大量得点を得た。

浦田プロは南入してからは1000、1300、1300と一人でアガり、局を消化していく。迎えた親番で12000をアガり決勝戦進出に大きく近づいた。


・プレーオフ3回戦A卓(宮川さん、吉田さん、荒谷プロ、藤本プロ)

宮川さんがいきなり8000を吉田さんからアガってリードを得る。

親番で1000オールをツモって加点に成功。

荒谷プロは親番で4000オール、500オールとツモってトータルで吉田さんを追い抜く。

次局は宮川さんが吉田さんから2600をロンあがり、吉田さんは放銃が続く厳しい展開へ。

南入して藤本プロが絶対に落とせない親番で満貫リーチを打つも荒谷プロがかわして局を進める。

最終的に宮川さんが自分でアガって宮川さんと荒谷プロが決勝戦進出を決めた。



・プレーオフ3回戦B卓(中谷さん、浦田プロ、岡田プロ、堂垂プロ)

大きなプラスが必要な堂垂プロと岡田プロ、反対に大きく沈まなければ通過が決まっている浦田プロと中谷さんの間で無言の協力体制が整っていた。

上位の二人を中心に局が進み、岡田プロが8000をアガり、堂垂プロが3000、6000をツモって反撃の狼煙を上げるも浦田プロがかわし手をしっかりと成功させて局を進める。

岡田プロが親番で3900オールをツモって浦田プロに近づくが、浦田プロが捌ききって試合を終わらせて浦田プロと中谷さんが決勝戦進出を決める。

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・決勝戦進出を決めたのは以下の4名となりました。

1位通過 宮川 悟さん(写真右手前)

2位通過 中谷 徹也さん(写真右奥)

3位通過 浦田 豊人プロ(写真左奥)

4位通過 荒谷 誠プロ(写真左手前)


決勝戦の様子↓↓

宮川さん(写真左)と荒谷プロ(写真右)

浦田プロ(写真左)と中谷さん(写真右)


決勝戦1回戦目(宮川さん+40、中谷さん+20、浦田プロ+10、荒谷プロ±0)

東1局で宮川さんがいきなり7700を浦田プロから出アガリ。東2局は中谷さんが浦田プロから2600のアガリ。浦田プロは厳しいスタートとなる。

南入して浦田プロが親番で高め7700のリーチを打つ、勝負に来た宮川さんを捉えて安めだが3900は4200のアガリ。

1本場でダブ南、中、3ソーをポンしている宮川さんへ親番の浦田プロがドラが1ピンのペン3ピンでリーチを被せる。

宮川さんは勝負所と見て無筋を何本も勝負するも決着はつかず流局となる。

次局は荒谷プロが浦田プロから2000は2600の出アガリ。

南3局で浦田プロの先制リーチに対して現物待ちで聴牌を入れていたのは中谷さん。

すぐに高めをツモって2000、3900のアガリ。

オーラスは親番を落とせない荒谷プロが宮川さんへ8000の放銃。


決勝戦2回戦目(宮川さん+53.2、中谷さん+39.2、浦田プロ△4.1、荒谷プロ△18.5)

宮川さんが1500、浦田プロが1000は1300をアガって静かな立ち上がりとなった2回戦。

場が動いたのは東4局、聴牌が入っていた中谷さんから8000をあがったのはなんと宮川さん。勝負手を次々とアガリきって優勝を手繰り寄せる。

南1局は中谷さんが浦田プロへ8000の放銃。

浦田プロが1000オールをツモって連荘、次局は中谷さんの一人聴牌。

南3局で親番の中谷さんが3巡目にタンヤオ、ピンフのリーチを打つも無念の流局。かなり厳しい展開となる。

中谷さんは6本場まで粘るも荒谷プロの仕掛けに3900は5700の放銃。

オーラスは中谷さんが終盤にドラ切りリーチを打つも宮川さんが1300、2600をツモってゲームを締める。


決勝戦3回戦目(宮川さん+72.2、中谷さん+20.5、浦田プロ+7.7、荒谷プロ△30.4)

東1局で宮川さんが先制親リーチ、ドラドラの浦田プロが当たり牌を吸収し終盤で宮川さんから値千金の7700の直撃。

東2局は宮川さんが高め7700のヤミテンを入れるも浦田プロから安めの2000のアガリ。

宮川さんは東3局で700、1300ツモ、東4局で浦田プロから3900を出アガり、東1局の失点を全て取り返す。

南1局 仕掛けを入れた親の宮川さんに対し浦田プロがリーチを被せる、親の宮川さんはリーチに対して3副露、さらには4副露を入れて当たり牌単騎で流局まで粘って聴牌料を得る。

この1局は宮川さんの優勝に向けて手を緩めない姿勢が色濃く見て取れた。

南2局、南3局は浦田プロも負けじと2局連続でツモアガって親番を迎える。

連荘に成功するもストップをかけたのは中谷さん。

浦田プロから8000をアガって最終戦に望みをつなぐ。


決勝戦最終戦(宮川さん+74.7、中谷さん+26.7、浦田プロ+19.4、荒谷プロ△50.8)

東1局で中谷さんがいきなり4000オールのツモあがり。

東2局は宮川さんが2600は2900を浦田プロから出アガリ。

東3局は中谷さんが2600を浦田プロから出アガリ。

東4局は全員ノーテン。

南1局1本場では中谷さんが1500を荒谷プロから出アガリ。

2本場では浦田プロが7700は8000を荒谷プロから出アガリ。荒谷プロは非常に厳しい展開のまま局が進んでいく。

南2局1本場は浦田プロが6巡目にドラドラの先制親リーチ、ツモると上位の二人に近づくが無情にも流局となる。

2本場では親の浦田プロにドラが暗刻の配牌が入る。優勝を狙うために役有り聴牌だがリーチに踏み切る。リーチ後にドラを暗槓、嶺上でツモれば倍満なのでツモる手に力が入る。

しかし嶺上ではツモれずに巡目が進み終局間際、最後のツモ山に手を伸ばす。それでもツモれずに痛恨の流局となる。2局連続勝負手が不発で終わる残酷な結果となった。


3本場では中谷さんが終盤で高めツモ3000、6000のリーチを打つ。

親の浦田プロも粘りを見せて流局間際で四暗刻を聴牌。親連荘に成功。

4本場は中谷さんが先制ドラドラリーチ、親の浦田プロも負けじと追っかけリーチ。

浦田プロは枚数差で圧倒的に不利だったがそれを覆して執念のツモアガリ。1000は1400オール。

5本場は中谷さんが2-5ピンで先制リーチ、浦田プロが押し返して3-6ピンで12000の聴牌を入れる。めくりあいが続き、流局かと思われたが中谷さんが1300、2600のツモアガリ。

長い長い親番を終わらせて優勝への条件を残す。

南3局は宮川さんが2000を浦田プロから出アガリ。勝負はオーラスへ。


オーラス条件

・宮川さんは1人ノーテンOK

・中谷さんは宮川さんに7700直撃、跳満ツモ、リーチ棒が出たら満貫ツモ。

・浦田プロは役満ツモ、リーチ棒が出たら役満出アガリ。

・荒谷プロはトリプル役満ツモ。


全員が条件を把握しオーラスが開始。

2着目の中谷さんは跳満をツモるために手を組んでいくがどうしても条件が足りない。

そのまま巡目が進み全員ノーテンで試合終了。


第27期帝陸戦を制したのは


宮川 悟さん!

・宮川さんの優勝コメント

「やっと勝てた・・・が第一印象です。日本プロ麻雀連盟の公式ルールは普段の麻雀からかけ離れたもので、負け続けた理由をそこにしてました。いつしかアベレージの麻雀が当たり前になり負けないけど勝ちきれない・・・そんな成績が続いてました。そんな中、少しずつコツを掴みやっと身についたのが前期。プレーオフで負けたものの公式ルールに対応できるようになったと手応えは感じました。今期はそれを出しきれた感じです。

そして迎えたプレーオフ、みんな強いのはわかっています。気持ちだけは前のめりでひよった後悔はしないと全力でやりました。最終戦はポイント差以上に同卓のみなさんに追い詰められました。特に中谷さん浦田さんの親リーの連発に何度も震えました。でも気持ちだけは切らさず戦うことができました。

今期、同卓した方・応援してくださった方・運営スタッフの方、みなさんおつかれさまでした。今後同卓される方さらに強くなった宮川との対戦をお楽しみに。

本当にありがとうございました。

余談ですが久しぶりに師匠の藤本さんに麻雀を見てもらいました。30年前の「とっても優しい指導」がフラッシュバックしました。

懐かしかったです。まだまだ下手くそと言われそうww」


・筆者梅本のコメント

「今期のプレーオフ、決勝戦は最初から最後まで見ていましたが全試合見どころ満載で非常にワクワクしながら観戦していました。優勝された宮川さんを見て思ったのは『リードは守るためのものではなく広げるもの』という言葉を体現しているなということです。

決勝戦では通過ポイントの+40と序盤に8000をアガって大きなリードを得たにもかかわらず勝負所と見極めた場面はしっかりと押してアガリを取りに行く姿勢が目に焼き付きました。

浦田プロのリーチに対して裸単騎になってドラを押して当たり牌単騎で聴牌料を得た場面は思わず声が出そうでした。追いかける側の猛追に心折れることなく積極的に局を消化し、押すべきところは押して、押したらダメな局面は絶対に放銃しないということを完璧にこなしていた事が優勝に繋がったと思います。」


優勝された宮川さんおめでとうございます!

参加された選手の皆様お疲れさまでした。

次回第28期帝陸戦は2月11日(日)富山にて開催されます。

対局中の様子や結果などはこちらから発信して参ります。


日本プロ麻雀連盟 北陸支部

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